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Memory Tickler

語学と歴史、その他色々な備忘録

多言語学習者にお勧めの本 : 世界中の言語を楽しく学ぶ (井上 孝夫著)

本日は多言語学習者におすすめの本を紹介します。

 

世界中の言語を楽しく学ぶ (井上 孝夫著)

世界中の言語を楽しく学ぶ (新潮新書)

世界中の言語を楽しく学ぶ (新潮新書)

 

 メジャーな言語からマイナーなものまで、100以上の言語を学んだ著者の体験記です。

著者の学習方法に関する記載も非常にためになるのですが、標題の通り「楽しく学ぶ」ことに焦点をあてていて、学んだ言語で現地の音楽や芝居、映画を味わう醍醐味が書かれています。

 

言語学習の位置づけを見直す-趣味の学習か、義務の学習か-

私は勉強のスランプに陥っていた時期にこの本を読みました。

当時はどれだけやっても文法が覚えられない、単語がわからないという状況で、

義務感というか半ば強迫観念に苛まれながら勉強していたのですが、この本を読んで、「語学学習は趣味でいいんだ、マスターできなくても知的好奇心が満たされればそれで十分だ。」と感じ、非常に気持ちが楽になったのを覚えています。

 

私も著者と同様に、各国の文化を各国固有の言語で知りたい、自分の知りたい情報を各国の言語で学びたいという動機で多言語学習を続けているので、自分を追い込む必要はなかったわけです。

一部の言語は仕事でも使いますが、ある程度理解できれば十分ですし、自分の知識だけで理解するのが難しければ、インターネットでも辞書でも活用すれば良いだけの話です。ただ、勉強を続けるうちに、その言語をマスターすることが目的になってしまってたんですよね。

言語学習の位置づけを見直すという意味で、この本は非常に有益でした。

上述の通り、読むことに焦点をあてた内容なので、スピーキング能力の向上を目指す方には不向きかもしれません。

 

共通文法カテゴリーの分類はかなりおすすめ

著者の実践的学習法で、これは良い!と感じたのが、「共通文法カテゴリー」の分類です。

各言語によって文法のカテゴリーは多種多様で、学んでいくうちに混乱しがちです。著者はそれを整理するために、文法の共通語として「共通文法カテゴリー」を設定しています。例えば動詞であれば「現在」「過去」「未来」などのカテゴリーをつくり、各言語ごとに類似の文法事項を仕分けしていきます。

複数言語を学んでいると文法事項がごっちゃ混ぜになってしまうので、同時進行で複数の言語に取り組んでいる方におすすめです。

 

何のための語学か。目的を振り返ることも必要

語学学習をずっと続けていると、学習の方法論ばかりを追いかけてしまいがちです。しかし、改めて学習の目的と位置づけを見つめ直すことも重要です。

私の場合は、完全に趣味の世界なので これからも気楽に継続して学んでいきたいと思います。